猫ばか日記☆ピノとレモ

我が家に来て10年になる最愛のキジトラ姉妹の日々

新しい門出なのにね

島の猫たちが引き取られて行くことで「はああ?」みたいな騒ぎになって、私の受け持ち場ではないので何も言いようがないのだけれど、あの島の過酷な環境にいる方が家猫になるより幸せだと本気で思っているの人がいることに正直驚愕した。
あの島で、私が携わり始めてからのたった5年数ヶ月の間に、どれだけたくさんの子がある日突然いなくなったり、病気が進行して死んでいったり、車にはねられてしまったりしたか。泣く泣く山の中を探したり、死んでしまった子を埋めたり、その子達がいた場所に行くたびに思い出して涙ぐむ。ごめんね、助けられなくて。ごめんね、何もしてあげられなくて、と。
でも、里子に行った子がいた場所に行くと「ああ、よかった」って思う。よかったね、ごはんを運んできてた甲斐があったよ、って思う。ここのことなんか早く忘れてぬくぬく過ごすんだよ、って思う。みんな、幸せになってほしい。幸せの門出なのに、なんでみんなで祝福して送り出せないのかなあ。