母によく似た人

今クールのTVドラマに井上真央さん主演の「明日の約束」というのがあるのだが、その主人公の母親があまりに実母に似ているのでびっくりしている。母の場合は手や足も出たので更にワイルドだったけれど「こういう母親に育てられた娘って私以外にも案外たくさんいるのかもしれない」という妙な安心感を持ってしまった。この世のどこかにわかってくれる人がいる、それは力になる。
ある年齢から「この人は病気なんだ、可哀想な人なんだ」と思うようにした。自分を守る糸を吐いて厚い繭の中でひっそりと過ごし、心が痛めつけられる事を回避するようになった。酸欠で死ぬのではないかともがきあがいた。自分が誰にも愛されない最低の人間だと繰り返し刷り込まれて育った私は自分に自信が持てない。子供を授かる前の人生は真っ暗闇だった。今でも人間関係に深く踏み込めないが、光の中を生きている。子供たちに感謝。そして猫たちにも感謝。