猫ばか日記☆ピノとレモ

我が家に来て10年になる最愛のキジトラ姉妹の日々

音は波動

以前、兄から「最高の録音技術で雑音をほぼ100%除いたピアノの演奏」というCDをもらった。車のオーディオ関連の仕事をしていたのでそういう方面に知り合いがいるらしい。いや、行く先々で知り合いを作る能力を持っているので単なる友達かもしれないが。確かに本当にクリアな音でピアノの音しかしない。きれいは、きれいだ。でもそれだけだ。
音は波動だ、といつも思う。スピーカーから流れ出る音ももちろん波動だ(そうでなければ聴こえないよね)けれどスピーカーから音符が飛び出すイメージをついぞ持ったことがない。生の演奏を聴いていると楽器から音符が飛び出す。歪んでいたり汚れていることもあるけれど、さまざまな大きさのさまざまな色の音符が舞う。その飛び出し方がピアノは本当に人によって違う。そのままダイレクトに肌にささるようなものもあれば、一旦頭上高く舞い上がって降ってくるものもある。それは声楽も同じ。聴こえるということはなんとありがたく、なんと嬉しいことか。


生のもの、本当のもの、それに勝るものはない。写真で猫をめでるのもいいが、飼ってみねばわからないこともある。命あるものの鼓動を感じられることこそ、至上の幸せ。