猫ばか日記☆ピノとレモ

我が家に来て10年になる最愛のキジトラ姉妹の日々

尊厳死

先週緊急入院した母が、いつもの病院に転院したので様子を見に行ってきた。転院についての説明の日が家の工事で出られない日だったので兄夫婦に任せたところ、なんと中心静脈栄養を開始して身体拘束ありということに決まっていた。参加しないで文句は言えないから黙っていたが、胃瘻で儲からなくなった病院はまた中心静脈栄養法を幅広く始めたようだ。治療を断れば自宅に帰りますか?と言われるし、仕方ないのだろうけれど。
声をかけてもあちこち触っても管にまみれた母は気持ち良さげに眠っていて起きない。結局「あんなにみっともない様にはならない」と言っていた祖母と同じに管につながった姿で、奇しくも同じ病院の同じ階にいる母。認知になっていなかったら決して望まなかったであろう姿の母。尊厳死とはほど遠い。餌やり全員に気丈に顔を見せ、見事に姿を隠した野猫の潔い姿と、あまりにほど遠い。
自力で栄養が取れなくなった時には一切の医療行為をせず、苦痛が伴う場合のみ鎮痛処理をしてもらうように書き残し、エンディングノートを作ること。要らないものを少しずつ処分すること。そしてなにより、ボケないように、最後まで自分で動けるようでいたい。猫にできて私に出来なくては、恥ずかしいではないか。

イマイチ様子のおかしいママからネコズは離れません。人間なんかよりずっと敏感でずっと優しい。なんだかんだ、仲のいい姉妹です。