猫ばか日記☆ピノとレモ

我が家に来て10年になる最愛のキジトラ姉妹の日々

今、2時

2時です、やっと明日の仕事の準備が終わりました。お金関係の仕事は向いてないし嫌いだけど、働かざる者食うべからずですから仕事があるだけまし、文句言えません。でも完全に寝そびれました。明日は1日仕事だから辛いなー。


最近、息子たちが小さかった頃のことをよく思い出す。息子の友達には変わった子や困った子や家庭的に恵まれない子もいた。うちの子たちも相当変わり者だったし、どんな子もみんな可愛くて好きだった。女の子は数人しか知らないけど、男の子と遊ぶような子だから大して違うわけでもなかった。
ただし、今も忘れられないが「この子は嫌いだ」と心底感じた子が1人だけいる。どの息子の友達だったかも覚えていないが、あの時感じた悪寒だけははっきり覚えている。簡単に言うと「告げ口をする子」である。息子たちは体育会系でお脳みそも筋肉みたいな友達が多かっただけに「なんだこいつ」としげしげと顔を見てしまった。色白で可愛い顔をした小柄な子で、教育熱心なお母さんと2才年上のお姉さんがいた、と思う。
「おばちゃん、あのね」と話しかけて来て「誰某くんが何某くんに意地悪なことをしてるの」と言う。「あらそう、何某くんは嫌だって言ってる?」と聞くと「ううん」と言うので「それならいいんじゃないの」と言って部屋に返した。しかし、何度も来るのだよ。次々と違う件で。「僕、いけないことだと思うんだ」と言うので「そう、いけないよね、いけないと思ったら自分で言いなさい、おばさんは子供の喧嘩に口は出さないの、知らせに来なくていいから」と言ったら泣きそうな顔をしていて、その日初めて来た子だが、2度と来なかった。
後から漏れ聞いた話では、そのお宅では告げ口すると偉いね正直だね、と褒められるらしい。ぞっとした。お姉ちゃんが弟のことを告げ口して、弟が親に叱られているのを誇らしげに見ているのだそうだ。こいつ、今に嘘をついてまで大人に気に入られるようとする人間に育つだろうな、一生、つまんないことをひけらかして「僕、えらいでしょう」って生きていくのだろうな。可哀想に。
うちの子育ての根幹は「自分が難を逃れるために友達を売ることだけはいかん」である。もちろん兄弟同士で売ったら、売った方が叱られる。息子たちから今になって「あれは本当はあいつがやったんだよ」なんて聞くと「お墓の下まで持ってったらカッコよかったのにね」と思う。褒めてもらうために生きてんじゃなかろう。