猫ばか日記☆ピノとレモ

我が家に来て10年になる最愛のキジトラ姉妹の日々

幸せでしょうか

城ケ島で猫さんにごはんをあげていると必ず「えさをもらえるから丸々してるわね」「幸せな猫ね」という言葉が聞こえてきます。知人と話していても「あそこの猫はころころしてて野良猫じゃないみたい」と。

とんでもない!野良猫ですよ。毎日必ずごはんをもらえるわけでなく、夏は暑く冬は寒く寝る場所には屋根もなく風が吹きさらす場所で生きているまぎれもない野良猫です。幸せなわけがない。うちの子たちが暖かい部屋でホットカーペットに寝そべってのびのびしているのを見るにつけ、野良子たちはどうしているだろうって胸がぎゅっとなります。ママ〜って甘えればおやつを出してもらえるピノレモに比べて、たとえ太っていてもあの子たちは満たされていないって思います。
中には生まれつきの野良子でなく「元は飼い猫で捨てられた」「中途半端に可愛がられて放置された」と思われる子もいますが、そういう子を見ていると無性に腹が立ちます。どこにその怒りをぶつけていいかわからないし、でも連れ帰って飼えるわけでもない自分ももどかしいし、なんとも言えない気持ちになります。ボラさんはみんな出来る限りのことをしてあげたいと思いながら思うように出来ない葛藤と戦いながら世話をしているのだろうと思うと、なんともやるせないです。

この写真(先々週撮ったもの)の右側の白ちゃん、昨日の朝虹の橋を渡ったそうです。一昨日倒れているという報を受けてピノレモの育ての親さんが家に連れ帰り、毛布で包んで暖かい場所に寝かせてひと晩過ごした朝に息をひきとったとのこと。この時は食欲もあったし、帰る私にどこまでもついてくるほど元気でしたので、外猫の生活の過酷さや何があるかわからない不安定さを実感しました。こういう子を「えさがもらえるから幸せ」って言えるんでしょうか。ホントに幸せだと思いますか?