猫ばか日記☆ピノとレモ

我が家に来て10年になる最愛のキジトラ姉妹の日々

最近考えていること

子供の頃、結構普通に野良ワンがいた。不思議と動物には好かれるのであっちこっちの野良ワンや飼いワンと仲が良く、お弁当を残しては学校帰りにあちこちのワンにおかずをあげていた。今思えば飼いワンには飼い主さんに迷惑なことだったと思うが[m:206]団地住まいで小鳥しか飼っていなかった私の日々の楽しみだった。

必死で思いだそうとするのだけど、記憶の中に野良ニャンがいない。当時まだ新しい団地だったからなのか、猫は一般に子供が嫌いだから私の前に現れてくれなかったのか、近くの一戸建てで飼われている首輪のついた猫の記憶しかない。親類の家にも飼い猫はいたが、人嫌いなので近くで見たこともなかった。


犬は咬むという攻撃方を持ち、狂犬病という怖い病気をもっているために、公衆衛生が進むにつれて野良は減っていった。早い話、捕獲されて処分されたんだけど。そしてだんだんと「家につなぐ」「予防接種を受ける」「登録する」というのが当たり前になっていき、それに従って昔よく見た野良の雑種は影をひそめて純血種が増え、割と最近までいい(高い・血統のいい)ワンコを飼うのがステイタスというような時代もあった気がする。今もそう?

その進化(なのか退化なのかわからんが)の間に天敵が消えた猫たちは安心して増殖したが、公衆衛生が進んでイエネズミも激減し、昔のように「ネズミを捕る猫」の役割も激減。そのせいか、だんだんと猫もいい(高い・血統のいい)子を家で溺愛するのが猫飼いのスタイルになり、増えたい放題増えていく野良の雑種は邪魔になり、各地の愛護センター(殺処分センターだよね)は子猫で溢れるようになっている。

犬もひどい飼い主に捨てられたりして処分されたり里親会に出されてはいるのだけれど、猫のそれは犬の比じゃない。昔は適度に生まれ、天敵にやられたり病気になったりで適度に淘汰されて人間の生活とのバランスを保っていた(たぶん)犬と猫なのに、どこでかれらの生活スタイルが大きく変わってしまったんだろう?やっぱり猫には狂犬病のような命に関わる伝染病がなかったのが原因なのかな。

今思っているのは、世の中変わってきてしまっているんだから、せめて都市部だけでも猫も犬のように登録制にして今いる野良子たちには避妊去勢を施してこれ以上増えないようにする、という決まりを作れないものなんだろうか?ってこと。野放しにして産んでは捨てる、産ませてはセンターに持ち込むことを罰する法律はできないものなんだろうか。家に来て可愛いからってえさだけやって手術をしないで子供を産んだらセンターに持ち込む、って自分の手で赤ちゃん猫をひねって殺すのと同じくらい無慈悲なことだと思うけれど・・・

最近はそんなことばかり、考えています。