猫ばか日記☆ピノとレモ

我が家に来て10年になる最愛のキジトラ姉妹の日々

老いた猫たち

人には様々な考え方があるし、その時々の状況でも変わって来るとは思うけれど、私は野に生まれて育った猫さんはその地で生涯を終えるのがいいと思っています。以前、もう長くないだろうと思われる子をボランティアさんが連れ帰られたのですが、ずっとおーんおーんと鳴いているので元に戻した方がいいのかと悩まれていました。その二日後に息をひきとりましたが……老いて動きは鈍くなっても、生まれてからずっと好きなように動いていた子には狭いケージは辛かったのかもしれません。かと言って一旦快適な部屋に連れ帰った子を戻すのは人も辛いし猫も辛いと思うのです。
怪我や病気で倒れているのなら私も獣医さんに連れて行くと思います。でも、老いて弱って行く子は、その姿を見て心を痛めながらも尊敬を持って見守れる自分でありたいです。今も「あの子は随分痩せてきた」「食べなくなった」と思うことがあります。大好きな子がやせ衰えて行くのは心底辛いです。でも、捕獲される恐怖や慣れた居場所を失う心細さを、老いた身にさらに与えるのは私自身を納得させるための行為のような気もするのです。葛藤を抱えつつ、その子に一番いいことを考えていきたい、そう思っています。

息子が来て泊まり、帰ったと思ったら孫が来て、全然へーきなピノと心配でたまらないレモ。珍しくピノにすがりつくようにべったりしてます。レモは本当に女子!