猫ばか日記☆ピノとレモ

我が家に来て10年になる最愛のキジトラ姉妹の日々

母、逝く

実家の母、満88才にて他界。
今日は4番目の孫の初宮参りとお食い初めの予定が組んであったため、細かなことは兄夫婦に任せ、夕方斎場に焼香に行った。3日前に病室で見た時と同じように穏やかな顔をしていた。認知症がひどかったこの10年ほどは穏やかにしていたと思う。リウマチの痛みもわからなくなって痛いと言わなくなった。
その前のリウマチでの3回もの人工関節手術の入院中は、正直「最低の患者」で、一日置きに行く私はいつも周りにペコペコ謝っていた。専制君主というか女王様気質というか、いや、ただの超絶ワガママでイジワルな老婆。病院までは電車とバスを乗り継いで1時間40分かかり、10ヶ月の入院で私は10キロ近く痩せて、それで40にもなって運転免許を取ったのだ。
なんかいつも不機嫌な人で、正直何を考えているかさっぱりわからない人だった。何かスイッチが入ると殴る蹴る罵倒する、二言目には出て行けだの死ねだの、兄も私も地雷を踏まないようにいつもビクビクしていた。そのせいで二人とも、結婚相手には何より「穏やかさ」を求めたような気がする。
そんなこんな、いい思い出はほとんどない母親だったが、孫は可愛がってくれた。それはとても感謝している。