猫ばか日記☆ピノとレモ

我が家に来て10年になる最愛のキジトラ姉妹の日々

イタリアに行きたくなっている

大塚国際美術館にスクロヴェーニ礼拝堂のレプリカがある。もちろん実物大。どういう意図かはわからないが、そこは常に賛美歌(聖歌?)が流れている。決して大きな音ではないが周りが静かだとよく聴こえる。天井は青く、星が散りばめられ、左右の側壁にはキリストの生涯、というか生まれる前から死後の復活の更に後までが描かれている。
この美術館の最大の売りはミケランジェロが壮大な絵を描いた巨大なシスティーナ聖堂で私もそれを観たくて行ったのだけれど、スクロヴェーニ礼拝堂に引っ張られてしまった。なんだろう、絵画芸術としてはそれほどではないのだろうが、落ち着くのだ。なんとも、言葉にならないが落ち着く。
生きていていいのか、生きていることに意味はあるのか、と考え続けた10代の頃に聖堂でいつも神に問いかけた。そしていつも、わたしと共に歩めという声を求めた。その頃のことを思い出すのだと思う。過去ではなく未来を見なさい、そこにきっと生きる意味はある、そう言ってもらえる気がするのだと思う。イタリアの本物の礼拝堂に行きたくなっている。