猫ばか日記☆ピノとレモ

我が家に来て10年になる最愛のキジトラ姉妹の日々

久しぶりに心潤う

日フィル定期公演2018春季の最後はラフマニノフプログラム。ピアノ協奏曲2番と交響曲2番。コンチェルトの方はあまりにも有名、でも、今日のソリストの演奏が実によかった。強い音も弱い音も非常にクリアで変な癖がなくオケにしっくり馴染む。第1楽章の弾きだしから曲全体のいい流れを作った。寝不足のために2楽章から半分寝ていたが耳だけはしっかり起きていて、いいなあ、このピアニストと思いながら聴いていた。小林愛美さん、22才、今はフィラデルフィアにある音楽院で学ぶ学生さんでもあるそうだ。ソナタばかり弾くのでなければ、こういうアクはないが情感はこもっているピアノを弾ける人は貴重だと思う。というわけで色々荒れてガサガサしていた心が一気に潤った。
ちなみに、交響曲2番は大好きな曲で、指揮者の西本智実さんが思ったよりも過激でない指揮をしてくれてすごくよかった。もっと暗く重い振りをすると思っていたのだけれど、色彩豊かな曲になっていて、3楽章では途中から泣いていた。本当に美しい曲だ。