猫ばか日記☆ピノとレモ

我が家に来て10年になる最愛のキジトラ姉妹の日々

家人の傘を注文する

明日は台風が来るというので、家人の帰りを待って横浜の高島屋へ。春に義母の晴雨兼用傘を購入した福井洋傘店がまた来ているので、夫の誕生日祝いにフォーマルな席にも持って行ける紋入りの傘を買おうと思ったのだ。私が選ぶより本人に好きなのを選ばせようと思って連れて行ったのだが、色々あせあせ。
ちゃんとしたところに持って行けるものをね、と言っているのに茶色を選ぼうとするので「茶系は公式の席にはNGなのよ」と慌てて制止。ダークグレーの市松で縁が濃紺のものが上品でいいと思って勧めたら東京オリンピック?と茶化すのでちょっと怒りふつふつ。しかし店員さんが「市松文様は古くから格式のあるところで使われる柄で、それでオリンピックに使われたのかと思います」と冷静に対応してくれてざまーみろと思う。どうしてちゃんとすべきときにおちゃらけるのか理解できない。
で、まあ、本体はそれで柄は黒い本革、石搗きにはクッションを入れた黒いカバーをつけてもらい、白く紋を入れてもらうよううに頼んだ。私も知らなかったのだが、傘は骨が多いほど格式が高くて、本来の公式な席には24本が用いられるのだそうだ。これは16本ですから十分だと思います、とのこと。あと、黒い紋も入れられるけれど、正式な紋は白一色なんですよ、というのも教えてもらった。そう言えば着物の紋は白抜きだわ。
傘なんてなんでもいいと言っていた家人だが、つい最近、黒い傘をなくしたと言ってスリーピースを着てイタリア製の靴を履きながらビニ傘で出かける姿を見て「画竜点睛を欠く」と言ったらちょっと心に引っかかったらしい。とにかく、よかった。私は傘みたいな小物こそ、いいものを使いたいと思っているので。