若い頃は思いもよらなかったが、50を過ぎた頃から年末はとても悲しい季節になった。何故なら、喪中はがきが届くからだ。二親を見送った身としては、父母、祖父母、などの訃報は「さもありなん」と冷静に受け止められるが、知人本人や連れ合いを亡くしたという訃報はこたえる。そう、もう同世代が他界しても全然不思議ではない年齢になったから。我々の親世代は長寿だが、我々のような戦後生まれは食生活や汚染などでおそらくそれ程長寿ではなかろうと思う。これからまた喪中はがきが増えるのかな、と思うと憂鬱だ。だからもう年賀状はやめようと思っている。
ピノさんによる「叫び」