猫ばか日記☆ピノとレモ

我が家に来て10年になる最愛のキジトラ姉妹の日々

ものすごく久しぶりの息抜き

引っ越しがあるので7月半ばから8月にかけては娯楽を入れていなかったが、今日の尾上松緑トークライブのチケットだけは買ってあった。まさか夫が病気で入院するとは思わなかったから引っ越しも落ち着く頃かと思っていたのだ。だが現実はまるで片付いていないしくたくたのボロボロ。これが何かの公演だったら受け止めるだけの力はないので諦めるところだがトークだし、早めに買ったからC列だし、思いきって麹町まで行ってきた。

2時間ほどだったが、とても楽しくていい骨休めになった。松緑さんは古典を大切にしている。そこが好きだ。白塗りより色悪がカッコいいと思うと仰る。うんうん、そこも好きだ。そして曰く、今の自分の世代は真ん中に立ちたいピッチャー型が多いから自分のような受け手が必要だと思う、と。ああ、それこそまさに何故私が松緑さんの芝居が好きか?という最大の要因だと気付かされた。私が好きな役者はみんな、脇で主役を支えて主役が投げるどんな球も巧みに受け取る人ではないか、とはたと膝を打った。受け取る側が巧みでなければ投げられたものはゴミでしかない。余計な話だが、私自身も人間関係での立ち位置はキャッチャーでありたいと思っている。