猫ばか日記☆ピノとレモ

我が家に来て10年になる最愛のキジトラ姉妹の日々

ハロウィン?

いつからか10月になると街にオレンジ色のカボチャが溢れるようになった。ハロウィンだそうだ。日本にも五穀豊穣を祈願し感謝するお祭はあるのだが、そっちでなく西洋のお祭が現代人には受け入れられたようだ。なんだかよくわからないままに日本はカボチャに席巻された。
生まれ育ったヨコハマという町はガイコクジンの多い土地で、通学路のあちこちに外国人居留地があった。よって、ハロウィンには門にカボチャが飾られたりクリスマスにはツリーが飾られたり、というのは小さな頃から見ていた。そして小学校高学年の時には英会話の先生から海外のハロウィンの様子を聞いて子供達が仮装をして家々を回る話も教えてもらった。だが、それは遠い異国の異教徒の話であって、子供ながらに我が国には関係ないことという引き出しに入れてあった。
しかし、末の子が小学生になった頃から高級住宅地や億ションの人々がハロウィンにカボチャを飾って子供達が来るとお菓子を配る、なんぞということをやり始め、それはあっという間にお菓子屋さんや雑貨屋さんの「いい稼ぎ口」になっていった。今や衣装を手作りしなくても安価で使い捨て出来る服が巷に溢れている。お彼岸を知らなくてもハロウィンは知っている子供はたくさんいるだろう。意味を知ってるかどうかは別として。


この国は、どこに向かっているのだろう。このまま進んではダメだと心の中で警鐘が鳴っている。でも、どうにもできない。濁流には飲み込まれるしかない。ハロウィンを真似するのなら、動物愛護も真似してよ、と呟いてみたりしている。