猫ばか日記☆ピノとレモ

我が家に来て10年になる最愛のキジトラ姉妹の日々

住環境は大事

1日仕事をしてくたびれても夕飯の支度は必要で、逗子にいた時はそんな時に裏の家から怒鳴り声が聞こえたりすると気持ちが萎えた。買い物だっていちいち車を出さねばならないのに行けるお店は限られていたし、暗くて寒い(夏は暑い)キッチンで呪詛の言葉のひとつも吐きたくなったりした。
今は何より買い物が簡単だし色々なお店で色々なものがチョイスできるようになったのが最高。そしてくたびれて気持ちも下向きだったりしても、お米を研ぎながら遠く霞む富士山のシルエットやどんな絵画も及ばない雲の造形を見ているうちにやる気が出てくる。美味しいものを作ろう!という気持ちになる。ありがたい。感謝感謝だ。住環境が自分にあっているか否かは本当に大事だとしみじみ思う。


知人に進行癌を患っている人がいて、この前ちょっと話をしたら「1日用事があると次の日に疲れて寝ているようになってしまって」と言われて、それって普通じゃないんだ!とびっくりした。丈夫な人は病気になって初めてそうなるのか、と。私は遠くの私学に通っていたから通学だけで疲れて帰宅すると毎日夕方まで寝ていることが多かったし、少しでもオーバーワークをすると翌日は起きられなかった。それが私の「普通」。暗いうちに起きて息子達のお弁当を作っているといつの間にか床に倒れて寝ていて息子に起こされたりもした。それが私の「普通」。常に身体のどこかが炎症を起こしていて消炎剤は必ず持ち歩く、それが私の「普通」。
今の家は私に優しい。家の隅から隅まできれいに保つ努力をしても、食材を探してあちこち歩いても、人並み以下の体力の限界を超えない。ここにいたら残りの寿命を小出しにして長生きできるような気がしている。