猫ばか日記☆ピノとレモ

我が家に来て10年になる最愛のキジトラ姉妹の日々

震災の日

今日は暇だったので朝のうちに買い物を済ませて、パソコンでちょっと仕事をして、中止になった公演のチケットの払い戻し方法を調べて、あとはネコズとごろごろ。そろそろ黙祷の時間かな?と思って座り直したら、近所の教会の鐘の音が聞こえてきた。黙祷の間、静かに鳴っていた。礼拝をしているのだろう。一緒に祈る気持ちで頭を垂れた。

ネコズを里子にもらって1ヶ月半。職場から戻って窓を開けて換気をしてすぐのこと、揺れる前に外に向かって低い声で唸っていたレモを抱き上げて大きな本棚に背を当てて倒れないように踏ん張り、大きな揺れが引いた時にピノを呼びながら2階を見上げたら、ピノはもう2階に逃げていた。ふたりを私の部屋(背の高い家具がない)に入れてあちこちチェックしてから停電して暖房ができなくなった部屋で懐中電灯をつけて一緒に過ごした。夫は夜中まで帰らず、あの時もしネコズがいなかったらどれほど心細かったろう、と今もふたりに感謝している。そして夜中に停電が解消してテレビをつけた時は恐怖に震えて泣いた。阪神淡路の時もテレビの前から動けなかったが、もっと怖かった。

9年たっても行方不明者が二千人以上おられる。今も厳しい生活を強いられている方も多い。どうにも出来ないのかな、歯痒いな。

 

今日は昨日とはうってかわっていいお天気で眺めも良くて、ピノはしばらくじっとしたまま窓の外を見ていた。どうやら向かいの土砂崩れ現場の工事で黄色い重機が2台、動き続けているのが面白かったようだ。そんなピノを見つけてか、トンビが間近まで飛んできた。まるで危機感なく目で追う姿はやっぱり家猫だなあ。野良子なら逃げてるよ。

f:id:pinoremo:20200311215750j:plain