猫ばか日記☆ピノとレモ

我が家に来て10年になる最愛のキジトラ姉妹の日々

高い薬

ちょっと前まで、かかったらまず助からないと言われていたFIP、今はてもよく効く薬があるのだが日本にはなくて輸入するしかなく、バカ高い。全部で150万くらいかかるらしい。その上、その薬を扱う獣医師も国内に10数軒しかないとも聞く。

 

去年、READYFORというクラウドファンディング市場みたいなのに「FIPの子の薬代を援助してください」というのを見つけて参加して、その子がよくなったという報告を読んだ時はすごく嬉しかった。直接の知り合いなら市場のショバ代みたいなのなしで援助できるんだけどなあ、と思いつつも、それから「FIPの子の薬代を」というを見ると居ても立っても居られなくなって(少額なんだけど)応援するようにしている。その薬は快復率が9割以上、と聞いたらそりゃ誰だって藁にもすがる思いで試したいと思うよね。

 

猫なんて星の数ほどいるけれど、自分ちの猫は星の王子さまの星に咲く薔薇のように特別な存在なの。私は猫はみーんな好きだけど、うちの子は好きとかいうレベルでなく大切なの。替えようがないの。取り替えはきかないの。だから方法があるなら何が何でも助けたいって思うのが当たり前。でも猫にそんなにお金はかけられない、って言う人の方が多いよね。

 

もっと安くならないのかなあ。もっと簡単に手に入らないのかなあ。

今、切実にそればかりを考えているのだけど、頭も悪いし世間知らずなのでどこに向けてどんな活動をすればいいのかさっぱりわからない。FIPは猫ならほとんどの子が持っている腸内のコロナウイルスがある時突然に変異して全身を攻撃する。幼猫や高齢猫に多いそうなので免疫力が関係してるんだと思うけど、今のところ変異の原因もはっきりとはわからない。

 

獣医師になるべきだった。親に勘当されても苦学しても、なるべきだった。誤魔化して違う道を選んでそれなりに充実した人生を生きてきても、最初の分岐点で間違えてしまったという思いは消えない。

 

この子は去年暮れに捨てられて、懐こくて性格良くて間違いなく家の中で飼われていた子なので、なんとしても家猫に戻したかった子。手術して検査してワクチンうって「里親募集」の貼り紙をして、この度やっと里親さんが決まって引き取られていった。ホント嬉しい。

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