猫ばか日記☆ピノとレモ

我が家に来て10年になる最愛のキジトラ姉妹の日々

餌やり禁止看板のこと

横浜市の某公園での餌やり禁止看板のこと、初めて知りました。ネコズと暮らす前には知らなかったことがたくさんあったのだと痛感しています。

去年の夏頃の話なのですが、簡単に言うと・・・きちんと決まりを守って去勢避妊をした猫たちにご飯をあげている人たちが、猫嫌い(?)の人に恫喝されたり、その人が役所にねじ込むことで「餌をやるな」という看板をたくさん立てられて困っている、という話です。ボラさんたちの尽力で少しずつ解決の方向にあるそうですが、これを読んで思い出すことがありました。


今は普通に認識されている「モンペ」(モンスターペアレント)のことです。子育て中は専業主婦だった私は末っ子が幼稚園に入ってから高校を卒業するまでの15年、ほぼ毎年PTAの仕事をしていました。どうしても先生方とお話する機会も多くなります。それでひとつ聞いてみたことがありました。目に余るモンペがいたからです。


「50人の親がいて、49人は不満があっても黙っていたとして、1人が学校にねじこんだら、その内容が黙っている49人に迷惑なことでも学校側はその親の言うことをきくのか?」と。


応えは「YES」でした。何故?と聞いたら「それが学校経営なんです、ご理解ください」と言うではありませんか。つまり、職員室に乗りこんで大騒ぎして言うことが通らないと「訴えてやる」というような非常識な親の言うことは聞かねば後々面倒だ、ということです。学校というのは塾と違って勉強だけでなく生き方も教えるところだと思っていましたが、それは間違いだったのですね、と言うと渋い顔をされましたが。上に揉み手で下に偉そうなこの先生にとっては私こそが面倒くさい親なんだろうな〜、と。


この看板の話を読んで、人を指導して育てる場所である学校でさえこうなのだから、一般の役所であればさもありなんと思いました。もちろん、きちんと現場を見て正しい対応をしている役所もあると思いますし、これは「言われたことをやっていればいい」「波風は立てない方がいい」「文句を言ってこない人には我慢してもらう」という姿勢が(つまりは自己防衛?)産んだことだと思います。
それにしてもムカつく文章(下記)なのでびっくりしました。捨てられたり去勢避妊をしない無責任な飼い主のために増えてしまった子たちは飢えて死ねというのでしょうか。センターへ持ちこめと?それが愛情と責任?

公園でネコにエサをあげているあなたへ
ネコがかわいい、かわいそうという理由で公園でネコにエサをあげないで下さい。
エサをあげることでネコが集まり、ネコが増えたり、ネコ達の糞尿で公園の利用者や近隣の人々の迷惑となっています。
公園はネコを飼う場所ではありません。
生き物には愛情と責任を持って接して下さい。
公園ではネコ等にエサをあげないでください


どうしたらそういう「一部のめちゃくちゃな人の意見が通る」社会はよりよくなるんでしょうか。そのPTAの頃からずっと、解決できない悩みです。今はもっとすごくなっているみたいで、そういう親に育てられた子たちが世の中に出たらどうなるんだろうな、反面教師として育ってくれるといいな、なんていう消極的な希望しか出てきません。