猫ばか日記☆ピノとレモ

我が家に来て10年になる最愛のキジトラ姉妹の日々

えこひいき

島の猫はみんな可愛いが、元々好き嫌いの激しい人間なので「特別かわゆい」と心の中で思っている子とその他大勢に分けられる。猫全般が好きだから嫌いな子はいないが。
最近、6年以上の付き合いのあった子が虹の橋を渡った。その他大勢だけど、個性的で印象的な子だった。特別大好きだったキジトラが慢性腎不全の上に大怪我をして亡くなった時の臓腑をえぐられるような苦痛に比べれば、他の子の死はまだ耐えられる。耐えられるが辛い。辛い辛い辛い。この辛さは絶対に慣れない。
最初に餌やりを頼まれた子たちは元は14匹くらいいたのに今は4匹に減ってしまったのだが(もう8歳くらいだからね)、最初から一番大好きだった子が残っているのだ。4匹の中では一番弱ってる気もする。もし、見つけた亡骸があの子だったら私はどうしたろうか?と考えたら怖くなった。立っていられただろうか。亡骸を抱いて右往左往したんじゃなかろうか。野良子は生まれ育った地に還るのが一番だと思っているけれど、あの子を置いて帰れるだろうか。
あの子はできたら連れて帰って荼毘に付してお骨にして島に戻してあげたいって思っちゃうのよね。そ、えこひいきよね。わかってる。だからずるい私は、気づいたらいなくなっていたキジコやオオトラのようであってほしいと思っちゃってる。えこひいき、しなくて済むから。ずるいよなあ。
毎回、お見送りしてくれるんだよね、見えなくなるまで。