プラスマイナス

昔読んだ漫画で、プラスマイナス物語とかいうのがあった。双子だったかの姉妹が正反対、いつもついていてラッキーな子(プラスゾーンにいる)と貧乏くじばかり引いてしまう子(マイナスゾーンにいる)で、２人は同じ男性を好きになる、っていう話。どうせ自分は選ばれないと思っていたマイナスゾーンの子が彼と結ばれるんだけど、それは彼も何をやっても損しちゃうマイナスゾーンの人で、マイナスとマイナスをかけるとプラスになる、っていうわけわからん解釈なのだが。マイナスとマイナスを足したら大マイナスじゃん。
ま、その内容はともかく、選ばれなかった方の子が「私はひとりでもプラスだから大丈夫」っていうのがすごく印象的だったのでよく覚えているのだ。ホントは人間みんな、そうあるべきでしょ。だけど世の中、自分は損してるって思ってる人の方が多い気がする。この半生の中で色んな人を見てきたが、大変だー大変だーと騒いでる人に限ってたいして大変じゃない。本当に熾烈な人生を懸命に進んでいる人は表には出さないから親しくならないとわかんないんだよね。
大騒ぎしてる人は、自分の視界しか持っていないんだと思う。そしてわかってくれ症候群。たくさんの視界、高い視点を持って見れば様々な世界が見えてくるのに、地面にぺったりへばりついて鏡に映る自分しか見てない。たくさんの人と出会って来たけれど、付き合いが長く続いているのはみんな、プラス思考の人。悪く転んでも受け止める強さがあって他人のせいにはしない人。私も、そうありたい。